Lee Jackson XLS1000

80年代のメタルシーンのトレンドになったLee jackson XLS1000の修理依頼です。

知り合いのギタリストのご依頼と私自身がサウンドを聴いてみたかった個体でしたので快く受諾しました。

しかし、この後開けてビックリの展開になろうとは・・・

 

 

早速基板を露わにすると、妙に怪しい雰囲気が漂いました。基板を裏返しすると「マジかよ・・」状態で基板が燃えていました。

しかしそれを修理された形跡があります。間違って半田されたケースも考慮し、テスターで導通を確認し回路を再確認してからの作業になりました。

良く確認しますと修理してからも燃焼した形跡が確認できました。抵抗器と電解コンデンサーも数値不良で過電流によるダメージがあります。

それよりも燃焼した基板はもろく弱くなっています。更にランドのパターンも無くなったり剝離しているので、修正案を立てるのに工夫が必要でした。

私が採用したのは空中展開案になりました。ランドを避け2ヶ所のボルト穴をあけられるスペースしか残されていないのでラグを立てることで何とか上手く収まりました。

しっかり固定出来ましたし、熱対策も兼ねたつもりです。

難関工事が終えたので更に導通、目視確認を進めます。

ありました!これも不良です。

こちらも新品に交換して導通okです。

この後、電解コンデンサーとパワー管も交換して修理完了です。

 音出しはドキドキしましたが、当時聴いてみたかった音圧のあるサウンドが確認できました。

これからも大切にお使い下さい(^^♪