cole clark FAT LADY

cole clark FAT LADYのご依頼です。

 

リペア内容は1弦の解放弦がビビるという事です。

 

その前にこのギターが素晴らしすぎるので画像を掲載させていただきます。

まずヘッドがご覧の形状です。

 

使用されている木材、塗装、仕上がりが素晴らしいです。

ポジションマークの指板の色が変わっているのがお判りでしょうか?

木材の張り合わせ模様です。

 

その下のサウンドホールは・・・

何とこちらも木材による張り合わせ模様のようです。

ボディーはスプルースのようです。

ネックは美しい虎目と塗装仕上げです。

body sideはこれまた厳選された模様です。

圧巻はbody backです。

 

2ピースからなる美しいフォルムは素晴らしいですね♪

といいう事で本題に戻りました。

 

ナット作成とROD調整で改善できると判断しご依頼を受けました。

 

しかし精巧な作りからナット外しが難航しました。

まず欠けを絶対に作らないように慎重な作業になりました。

装着品がタスクでしたので、同素材を選択です。

 

微妙な大きさなので、この大きなタスクを削り出しです。

ピタリと装着しました。

装着品はかなり低めにせめて溝堀をしていましたので、ギリギリまで追い込みます。

テンションがきついギターなので少しでも弦高が高いと押さえにくくなります。

低すぎると失敗に終わりますので、1Fとの微妙な高さで仕上げます。

 

溝深さと角度はそのギターの特性で微調整しますが、基本的に弦が隠れるような深い溝堀はしません。

という事でオーナー様から試奏していただきました。

以前より鳴るギターに変わったとの事ですが、元が良いのでチューンナップで実力が発揮できただけです。

オーナー様は高校3年生との事ですが凄くギターが上手で今後が楽しみです。

貴重なご依頼ありがとうございました。