Fender THE TWIN リペア

Fender THE TWINの不具合です。

 

電源ONと共にノイズが乗ります。

 

それにしても重たいコンボです。

真空管は全て装着されていますし目立つ焼損は外観上見当たりません。

 

ただパワー管が統一されていないようです。

 

まずクワッドで無いことが確認できます。

 

推測ですがスピーカーのカラーからブルーのグルーブ管が純正なのでしょうか?

 

新品を見たことが無いのであくまでも推測です。

fennder特有の真空管配置図を拾い分解に入ります。

当方でルールを決めて番号を付け真空管を抜き取りました。

パワー管はご覧の通りバラバラです。

この二本がグルーブTUBEのfender GT6L6Bです。

SOVTEC 5881WXTをGTで仕訳けしたようです。

プリ管もSOVTECが装着されていました。

因みにこの三本は比較的新品に近い状態です。

こちらの4本は脚が黒ずみ、下部の透明感も無いので交換となります。

真空管の外観チェックが終わった後は内部確認です。

 

fender chanpの設計者ポール・リベラ氏のRIBERAの回路に共通されるものがあります。

 

真空管ソケットはハンドワイヤードでその他プリントボードです。

電源回路ですが目視点検では悪くありません。

 

セメント抵抗器がくたびれているのは確認できます。

発熱により若干の変色はありますが、想定内です。

 

中央左のセメント抵抗器の下部は色濃い変色です。

こちらも電源回路ですが、セメント抵抗器にヒビが生じています。

 

熱かったのでしょう( ゚Д゚)

裏返ししますと、やばい状態です。

因みにセメント抵抗器の表示は一個熱により消滅していました。

 

それでも無理をしなかった為か、抵抗器は全て数値を読めました。

キャパシターは測定しましたが良好でした。

 

私もそうでしたが電子部品の特性を知らないと非常事態になるまで使います。

 

これは燃える寸前でした。

このアンプは買取でしたのでリペア後販売するか自身で使うかのどちらかになります。

 

現在のfenderはロゴが変わりまして、このUSAロゴは貴重です。

 

入手してメンテされる時は当工房にお任せください♪